ビッグモーターの事件(刑事事件で立件されているかは知らないが、事件と呼んで文句ないよね?)が興味深い。「組織ぐるみで悪いことをすれば儲かる可能性が高まる」という事と「悪事は露見します」という事が、わかりやすい構成になっていると思う。子供向け絵本で教えることができるかのようなおはなし。これからの義務教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育に取り入れても良いのではないでしょうか。

こんな企業の名前がBIGBROTHERに似ているだけでもう面白い。伝わってくる副社長かなんかの振る舞いの情報が、まるで真理省で面白い。店舗の前の街路樹に除草剤を撒いたという疑惑、その証拠と言うには十分なものがGoogleMapのストリートビューで発見されるのがまるでテレスクリーンで面白い。実際に修理などで被害に遭った人がいる筈で、そこは面白がって笑ってばかりでは済まない点ではあります。会見で社員を刑事告訴するとか言い出したあたりも、また笑えない。なんなのこの人…。

毎度ながらインターネットのことですから、当然のように自分も酷い目にあったと実しやかな発言が続々。何度も見かけた「スポンサーの不祥事にはメディアがだんまりだ!」という批判もある。こちらも毎度ながら、ある程度の専門的な知見をもった人物が考察を述べることもある。もちろん従来のメディアが報じることもある。こういうのがほんと勉強勉強勉強勉強勉強勉強勉強勉強勉強勉強勉強勉強勉強勉強勉強になるのよね。住民票の誤発行の件とか、東証とかみずほの障害の件とか。…言うだけ言ってそんな真剣に参照してないですがーーー。

こんな時、人は公式サイトの動きを観測しがちですな。騒ぎが大きくなって以降、公式サイトの更新頻度が高くなっているのを確認できる。とくに、広告。テレビタレントを使った広告が表示されなくなっていて、その他の広告も表現が控えめな内容になっている。No1とか書いてあるのがなくなったようだ。こんなときにwebサイトはどうあるべきなんだろうか。

例えば、映画の主演クラスがどえらい不祥事を起こして、作品の公開自体が中止になる、いわゆるお蔵入りということがあると思う。作品の公式サイトみたいなものがあったとして、やはり経緯の説明と事実報告、今後の対応、詫び文章ぐらいは載るもんだろう。主演の画像が無くなったりもするかな?これらの情報は顧客にも制作サイドの関係各所にも必要だから当然だ。今回のビッグモーターの場合はどうだろう。業務全体的にダメです、といわんばかりの大きな事件だが、今すぐに営業をやめますという話にはなっていない。

まず詫び文章が追加されるというのは、わかる。タレント広告というのも、当人や事務所からクレームがつけば、外さざるを得ないものなんだろう。お店は営業しているのだから、webサイトを閉じるわけにもいかない。実店舗と連動した機能やら存在することもあるだろうから、機能面でどうこうって手を入れたくはない。でも、例えば、webサイトから店舗で相談の予約ができるとして。予約機能の最後の画面にタレント広告画像なんかあったら「あっこの画像差し替えないとあああああああ」みたいな事、あるんだろうな。プログラムファイルとかDBの中をいじる必要があるとかだと、現場は大変かもね。

第一には公式情報のアップデートが必要になるだろうけど、それ以外に「こうするのが正解!」というノウハウは思いつかない。でも、事前に準備しておくぐらいの工夫はあっても良いかもしれないよなあ。何かあったら、特別にトップページ上部にでかでかと文章が出る、みたいな。お知らせページにPDFのリンクを追加するだけじゃ納得しない、という人だっているだろう。みずほ銀行の障害のときは赤文字ででかでかと状況の報告があった気がする。こういう備えもいわゆるお客様目線の一つかもね。