メジャーなサーバとCMSということで、細かい動作パターンがいっぱいあり、参考になる情報なのかは怪しいですが、自分はちゃんとできましたので、ということで。設定画面の画像とかがないのはものぐさだからです。誠意とは。

要件:さくらのレンタルサーバーで稼働中のwordpressのドメインを変更したい。主な用途はブログ。wordpressはそのまま使い続ける。移行時にダウンタイムが数時間~数日程度発生しても問題なし。旧ドメインへのアクセスは、簡素な引っ越し通知のお知らせ表示+リダイレクト程度の対応でOK。その他ドメイン変更により必要な作業は、動作の確認が取れ次第、後追い対応でOK。旧ドメイン、新ドメインでもメール機能利用していないが、動かして問題なければ動かしておいてくれ。

現状:さくらのマルチドメイン機能で既に複数個ドメインを運用。SSL利用なし。wordpress以外に懸念事項なし。wordpressではデザインテンプレート以外はスパムブロックぐらいしかプラグインを入れていない。ドメインは他社サービスで取得済み。取得したドメインへのアクセスは問題ないのを確認済み。

作戦:今回の引っ越しは、大雑把に言えばさくらのマルチドメイン機能に新規ドメインを追加する作業になる。マルチドメインの設定を変えて、現在運用中のドメインのフォルダに、新規取得したドメインを割り当てれば、ドメイン変更が済みます。ただし、wordpressがそれで正常に動作しますか?というのが問題点。サーバに置いてあるファイルには何も変更加えないけど、結論から言うと正常動作しないです。

作業内容:先ずは念のため、wordpressのバックアップを取る。

さくらのレンタルサーバーのコントロールパネルで、マルチドメインの設定をする。引っ越し作業の前に、仮の設定を新規に追加して、新ドメインでアクセスできるか確認するため。具体的な方法はよそをググってくださいませ。追加が済んだら、動作確認用のhtmlファイルでも適当に置いておく。

先ずは、ドメインを取得しているサービスで、DNSのAレコードを設定し、さくらのサーバに向けるようにする。上記に書いたとおり、既に運用済みのものがあるので、それを参考にして設定を済ます。ドメインを取得したサービスのDNS設定でAレコードをさくらの設定でwhois情報など書き変わるのを確認したものの、ブラウザから新ドメインにアクセスできず。全然別の経路で新ドメインにアクセスしてもだめなので、DNSキャッシュとかの問題ではない。他のドメインの設定を参考に、MXやCNAMEなど追加したら、見れるようになった。そういうもんなの?勉強不足。動作確認用のhtmlへのアクセスOK。

これで、現在運用中のマルチドメインの設定と、新規に追加したマルチドメインの設定を交換すればドメインが変更される。交換というのは、コントロールパネルで設定している、マルチドメインに割り当てるフォルダのパスを、手動で交換するわけですね。「2. マルチドメインの対象のフォルダをご指定ください」って書いてあるところの設定ですわ。

実際にマルチドメインの設定を交換する前にwordpressの動作を気にする必要があります。wordpressは動作させるURLの設定があるためそれを書き換えねばなりませんが、ドメインを変えてしまうとwordpressの設定を変えたくてもアクセスできなくなります。なので、先にwordpressの設定を変えます。現在運用中のwordpressにログインして、設定→一般から、「WordPress アドレス (URL)」と「サイトアドレス (URL)」を変更。自分は二つとも一緒だったので、新ドメインに変えるだけ。「変更を保存」ボタンを押すと、さっそくエラーになります。今さっき変えたばかりのドメインにリダイレクトして、404とかになると思います。

慌てずに、さくらでマルチドメインの設定交換を実施。即座には反映されないかもしれませんが、自分は10分後ぐらいに新ドメインでアクセスできるようになっていました。試しに新ドメインでwordpressにログインして、動作に問題ないことを確認。旧ドメインへアクセスしてみると、新ドメインの動作確認htmlが見れました。きっちり交換されています。あとは移転のお知らせとかを対応する。旧ドメインでアクセスすると、新ドメインのテストのときの動作確認htmlが表示されちゃったりしてるので、その辺も対応して、お終い。

一旦wordpressへのアクセスが出来なくなるからトリッキーな事をしているように見えるかもしれない。実際は新ドメイン取得OK確認→確認用の環境を用意してからレコード変更とマルチドメイン動作確認→マルチドメイン(実際はバーチャルホスト機能?)の設定変更でドメイン変更といたって古くからのセオリー通りでオーソドックスです。wordpressにプラグインがてんこ盛りとかになっていないところも簡単に済んだ要因かもしれない。そこでトラブルがあると結構大変かも。最近某お役所サイトで話題にもなった新URLへのリダイレクトとか検索サイトへのインデックスとかも、ちゃんと対応すると大変。htaceessで一発だろって?そら自分が扱う程度の規模のサイトならそうかもしんねーけどさ。

以上です。ご参考になれば幸いです。 はー真面目なこと書いた(ドヤァ